新しい年を迎えました。
諸行無常(存在している全てのものは常に変化している)と聞かせていただいていることを考えますと、今年もこのようにご挨拶させていただけることは、決して当たり前のことではなく、有難く、嬉しいことです。
今年も正楽寺が、仏様のみ教えを聞き、お参りができる大切な場所として在り続けることのできるよう、努める所存です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は元日の能登半島地震にはじまり「大変な一年のはじまりだ」と多くの方が感じたられたことと思います。
その後も悲しいこと、嬉しいこと、転機となるようなこと等、世の中を見渡すだけでも、たくさんの出来事が起こりました。
新しい一年も何が起こるか分かりません。
ですが、それが私たちのいただいてきた生命です。
分からないからこそ、不変の真理をお聞かせくださる仏様の教えを拠り所として、一瞬一瞬を大切に日々を過ごしてまいりましょう。 合掌

私が、三月末で職を退くということを聞いたS地区のおとうさん方が「お別れが避けらないなら、ぜひ、ここの地区の子どもたちのために、先生のことばを書き遺しておいてやってください」と、大きな紙をもってこられました。
字を書くことの下手くそな私なのですが、遺言のつもりで、勇をして、私は、次のように書きました。
自分は自分の主人公
自分は、自分の主人公
世界でただ一人の自分を創っていく責任者
少々つらいことがあったからといって
ヤケなんかおこすまい
自分を自分でダメにするなんて
バカげたことってないからな
つらくたってがんばろう
つらさをのりこえる
強い自分を創っていこう
自分は自分を創る責任者なんだからな
しっかり者からはしっかり者の光
まじめな人からはまじめな人の光
正直者からは正直者の光
やんちゃ者からはやんちゃ者しか持たないやんちゃ者の光
男からは男の光
女からは女の光
おじいちゃんからはおじいちゃんの光
おばあちゃんからはおばあちゃんの光
おとうさんからはおとうさんの光
おかあさんからはおかあさんの光
若者からは若者しかもたない若者の光
未来をつくる子どもからは夢と希望の子どもの光
ひとりの喜びはみんなでわけて大きい喜びにして喜びあい
ひとりの悲しみはみんなでわけて小さくして背負いあい
いばったりいばられたり
いじめたりいじめられたりする関係を追っぱらい
みんな仲良く
ひとり残らず
存分に光を放ちあって生きられるような
光いっぱいの地区光いっぱいの町を
つくろうじゃないか
だって
自分の地区自分の町だもんな
自分はその主人公責任者なんだからな。