正楽寺日誌 つれづれなるままに 正楽寺日誌 つれづれなるままに

生かされて生きる
私のよろこび

未知の女子大生から手紙を貰ったことがあります。「友だちの意地悪に耐えられないので自殺を決意したのですが、偶然目に入ったテレビの中で先生の話を聞き、この方に相談してからにしようと思ってペンを執りました」という手紙でした。

 

私は、天地いっぱいにみちみちていてくださる大いなるものの願いに願われ、生かされて生きる私のよろこびの実感を、手紙に書き速達で送りました。

 

さいわい、自殺を思いとどまってくれたばかりか、こんなすばらしい世界に生かされながら、それを知らずにきた私がはずかしい。意地悪の友だちのおかげで、こんなすばらしい世界に目覚めさせていただくことができたのですから、今では、友だちを拝みたい気持ちです、と返事をくれました。

 

今の日本の「大いなるものの願い」に背を向けてしまっている学校教育の中で、この女子大生は「死」に追い込まれてしまうところだったのです。

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