正楽寺日誌 つれづれなるままに

春夏秋冬
いつもありがとう

私は、小さいノートを持ち歩いておりまして、よろこびが見つかると、それを書きとめておくように努めているのですが、うっかりしえちると見すごしてしまいそうな小さく見えるよろこびが、みんな、すばらしい大きいしあわせにつながっていることに気づかせていただくのです。

若い頃にはうっかりしていたことの中に、こんな大切なしあわせがあったということを驚くとともに、こういうしあわせにであわせていただけるのは、年とったおかげさまかな、ありがとうと、よろこばせていただくのです。

 

きゅうりの漬物が 満点の味をひっさげて

わたしのために

かぼちゃも 茄子も 長豆も

それぞれが それぞれの最高の味をひっさげて

わたしのために

わたしのたるんだ胃袋に 目を覚まさせるために

さんしょも 食卓に 梅ぼしもその横に

もったいなすぎる もったいなすぎる

せめて わたしも きゅうりの漬物のひときれにでもなって

どなたかの胸に よろこびの灯をともしたい

さんしょの一粒にでもなって

生きがいを失っている人に

生きがいの 目を覚まさせてあげたい

思いあがるなと

叱られてしまいそうな気もするが……

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