正楽寺日誌 つれづれなるままに 正楽寺日誌 つれづれなるままに

あとどれくらい…

お寺の看板犬のロン(1枚目)とルイ(2枚目)

今年15歳と14歳
 
それぞれ肝臓癌と糖尿病を患っています
 
 
年齢や病気のこともあり
 
あとどれくらいの時間
一緒に過ごせるのかな?
 
と いつも頭をよぎります
 
 
それぞれにいただいた いのち
 
時間に限りのある尊いいのちだから
 
一緒に過ごす
 
一瞬一瞬を
 
大切にしたいと思うのです

 

IMG_20210802_231735_295   IMG_20210802_231735_608

生きているものは光っている
みんなそれぞれの光をいただいて

 私は、教師になってからもなかなか子どもという奴は、かわいい奴だと思えません

でした。「かわいい」と「憎い」のどちらに近いかというと「憎い」方に近い、そう

いう私でした。一番適切なことばは何だろうかと考えてみると「ずいぶんやっかいな

奴だ」ということになるような気がしたものです。子どもが「やっかいだ」というの

は、子どもが生きているからである、生きているからこちらの思うようにはなってく

れないのであって、それはたいへん結構なことであると分からせてもらったのは、ず

っと後のことでした。

 生きているものは、みんな伸びたがっているし、花をつけたがっているし、実を結

びたがっていると分からせてもらったのは、またその後のことでした。

 そして、生きているのではなくて、どうやら生かされているようだぞ、と分からせ

てもらったのは、さらに後のことでした。どす黒いいやな荷物を、子どものくせにす

でにいくつもいくつも背負っているけれども、それなりに光を求め、うるおいを求め、

安らぎを求めずにはおれないように、生かされているようだぞと分からせてもらった

のです。

 生きているものは、光っている。

 どの子も子どもは星。みんなそれぞれが、それぞれの光をいただいてまばたきしている。

2 / 212
ページ上部へ