今年も皆様に新年のご挨拶をさせていただきます事、本当に嬉しい限りです。
今年はいよいよ東京オリンピックが開催されます。
住職自身、初めて自国で開催されるオリンピックを迎えますので、
実際に試合会場で応援することは出来ないながらも、とても楽しみに開催を待ち望んでおります。
その一方で、先代住職が生前、呟いていた言葉を思い出します。
「東京オリンピック見たいなぁ。見られるまで頑張れるかなぁ。」という言葉を。
これまでも何度も申し上げておりますとおり、私たちの生命は、いつ、どこで、どうなるか分からない、
そのようなご縁をいただいております。
何の保証もない生命をいただいている中で、滅多にない機会に恵まれるということは、
稀有なことであり、どれほどに尊い時間をいただいているのかと、私たちは気付かなくてはなりません。
普段から、そのことに中々気付けない私たちに、絶えず、伝え続けてくださっているのが、
仏様であり、先にお浄土へ還られた大切な方々です。
今年も大切なことを伝え続けてくださる方々へ、感謝のお念仏を声に出して、ご一緒にお称え致しましょう。

まだまだ蒸し暑い日は続きますが
朝晩の風は秋らしくなってきました。
この頃になると
夏の象徴の1つとも言える蝉たちが
次々といのちを終えていく姿を目の当たりにします。
それまでは元気に飛び
鳴いていたその姿も
必死に飛ぼうと壁に何度も体当たりをして
ついには飛べなくなり
地面を這って歩いたり
ひっくり返って足をジタバタさせたりして
ついにはそのいのちを終えていきます。
私たちは
どんなにその姿を
「かわいそう」
と、思っても助けてあげることも
代わってあげることも出来ません。
それは、私たちも人間も同様です。
どんなに代わってあげたいと思うことがあっても
どんなに代わってほしいと思うことがあっても
私たちのいのちは
そのいのちをいただいた者が全てを引き受けて生きるしかないのです。
それぞれがそれぞにいただいた尊いいのち
粗雑にすることのないように
大切に歩んで参りましょう。
ご門徒さんからお譲りいただいた時には
1メートルあるかないかだった桃の木も
今では見上げるほどの大きさに^^;
小粒ではありますが、近年は桃の収穫が出来ます
今年はジャムにしたり桃漬けにしたり
自然の恵みをいただきます^_^


