正楽寺日誌 つれづれなるままに

中秋の名月

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2022.09.10
今日は中秋の名月です。
   
月影の いたらぬ里は なけれども ながむる人の 心にぞすむ
   
これは、親鸞聖人の師である法然聖人が詠まれたものです。
   
月の光は野山や里をくまなく平等に照らしていても、
その月を眺める人でなければ
その美しさは心に伝わりません。
   
そして
あらゆる者を漏らさず救うという阿弥陀さまのお心を示すと共に
私たちが南無阿弥陀仏のお念仏をいただくとはどういうことかを
お示しくださっています。
月の光が野山や里をくまなく照らすように、
阿弥陀さまの全ての人を救おうとされるお慈悲の光は、
常に私たちを平等に照らしてくださっています。
   
ところが
月を眺めた人にしか月を美しいと思う心が起こらないのと同じように、
阿弥陀さまのお慈悲の光の中にあっても、阿弥陀さまのお心を聞くことなくしては、
その有り難さが心に宿ることはありません。
  
 
月を見る度に思い出し、大切にしている言葉です。
 
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