正楽寺日誌 つれづれなるままに 正楽寺日誌 つれづれなるままに

生きる喜びにめざめさせて
くださるのがほとけさま

 仏さまのお慈悲には四つのおはたらきがあると聞いています。「慈」「悲」「喜」「捨」

の四つです。どんな暗い重い宿業を背負って、その荷の重さに圧しつぶされそうになっている者にも、

生きがいを失ってヤケになっている者にも、劣等感にとりつかれてしょげている者にも、

自信を回復させ、勇気を与え、希望を育て、生きる喜びに目覚めさせてくださるのが仏さまです。

 「泣」という字は、「サンズイ」に「立」という字が添えてあります。

「涙」という字は、「サンズイ」に「戻」という字が添えてあります。

これは、私たちが深い悲しみに出合い、涙に溺れてしまいそうになっているとき、

それがどんなに深い悲しみであっても、必ず「立」ち上がらせずにはおかないという、

仏さまの願いを表わすために「サンズイ」に「立」を添えて「泣」という字にし、

「涙」におし流されてしまおうとする私たちを、必ず、引き「戻」してくださる仏さまの

お心を表わすために「サンズイ」に「戻」を添えて、「涙」という字にしてあるのだと聞いたことがあります。

 これに関連して思い出すのは、『観無量寿経』の中の「諸仏如来は是れ法界の身なり。一切衆生の心想の中に入れ給う」

というおことばです。如来さまは、いつも、私たちの心や想いの中におはいりくださって、私たちをお導きくださっているのです。

私たちが、悲しみの底に溺れて泣いているときには、新しい視点をお与えになって、立ち上がらせ、

悲しみの涙におし流されてしまおうとしているときには、新しい生きがいをお示してくださって、

引き戻してくださるのでしょう。

思い込み と 可能性 のはなし

お彼岸前のこと
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ご近所のKさんが個展をされる
ということで伺って参りました^^
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Kさんは
青い万年筆1本で行く先々の風景を
描かれることをライフワークに
されていて
その作品の展示をされていました
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その中に正楽寺の風景も描いて下さって
展示してくださいました✨
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住職に持たせると
万年筆=文字を書くもの
ですが^^;
Kさんが持たれると
素敵な絵筆になります✨
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同じ万年筆でも
自分の知らない可能性の世界を
見せていただきました^^
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それは私たち人間も同じです
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自分が思い込んでいる世界から
一歩踏み出してみると
自分の新しい可能性に気付くことが
出来るかも知れませんね^^
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春は出会いの季節🌸
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今までの思い込んでいた
自分にだけでなく
勇気を出して一歩踏み出せば
新しい自分とその可能性に
出会えるかも知れません^^
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Kさん
素敵な気付きを
ありがとうございます✨

 

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お彼岸です

日曜日よりお彼岸の期間です
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意外と皆さんご存知でないのが
「お彼岸っていつからいつまでなの?」
ということ
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お彼岸は
春分の日・秋分の日を中心に
前後3日間を数え
計7日間を指します
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今回は21日の春分の日を
中日(ちゅうにち)として
18日より24日までが
お彼岸の期間となります
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ぜひお墓参りしていただき
日頃中々伝えられない想いを込めて
手を合わせて来てくださいね^^
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写真は
1枚目が竹の塚正楽寺のお墓の阿弥陀様
2枚目が川崎正楽寺の納骨堂「顕實閣」です
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正楽寺では様々なタイプのお墓・納骨堂をご案内できます
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お墓でお困りの方、不安がお有りの方
ぜひ一度ご相談ください^^

 

 

失敗は私の問題点を知らせに
きて下さる 大切なお使い

しくじりは つらい

しかし しくじりは

自分にいちばん欠けているものを

教えてくれるために現われた

お使いかもしれないのだ

しくじりから学ぼう

失敗を大切にしよう

この「失敗」のおかげでといえるくらいに

失敗から学ぼう

友を選ぶなら

失敗しない人よりも

失敗しない人よりも

失敗をたいせつにする友を選ぼう

そして 自分もそういう自分になろう

明けまして
南無阿弥陀仏

 旧昨年中は皆様に大変お世話になりました。
お陰様で寺族一同、健康に新年を迎えさせて頂きました。

 

 昨年六月には先代住職がお浄土へ還らせて頂きました。
その際に、多くの方にお心寄せいただいたことは本当に有難く、
ただただ感謝申し上げるしかないと思ったことです。
改めてお礼申し上げます。

 

 継職して住職という立場になり、はや半年が過ぎました。
この半年で強く強く感じたことは、先代がどれだけ深い想いの中で、
阿弥陀様のみ教えをご門徒の皆様にお伝えしていこうかと努力していたこと、
この正楽寺を護り抜いてきたことか、ということでした。
浄土真宗の寺院は「聞法の道場」と言われておりますが、
一人でも多くの方と阿弥陀様のみ教えを喜び、分かち合うために、
どれだけの想いで正楽寺という「道場」を護り続けてきてくれたのかと考えると、
先代にもまた、ただただ感謝するしかない日々です。

 

 「孝行したい時分に親はなし」という諺がありますが、正にその通り、と言いますか、
私には一生をかけても恩返しできないくらい、大切なものを沢山残してくれました。
まず、癌という病気を通して、私たち家族に「家族の絆を深める」というプレゼントをくれました。
一緒にお寺のことをさせて頂くようになってからは、
ご門徒の皆様とのご縁、僧侶としての生き方をその姿勢で見せてくれました。
そして今、お浄土へ還らせて頂き、仏として生まれさせて頂いたであろう先代は、
私に生命についての尊さ、また不安なく救われていく世界がある阿弥陀様のみ教えを

皆様へ伝えていく責務を担うこと、それが住職としての覚悟であることを、
声なき声で私に伝えてくれています。

 

 仏教とは目に見えないものですので、有形物を手に入れるように分かりやすいものではありません。
そのため「仏様に手を合わせよう」とか「仏様のお話を聞いてみよう」という気持ちに

向かない方もいらっしゃるかも知れません。
ですが、今ある生命に感謝して手を合わせ、
我が生命の在り方についてお示し下さっている阿弥陀様のみ教えを聞かせていただくことによって
心のゆとりが持て、心を豊かにさせてもらう事ができます。
それが「仏の教え=仏教」です。

 

 私自身、まだまだ慣れないことも多く、皆様には何かとご迷惑をお掛けすることと思います。
ですが、一人でも多くの方と、この浄土真宗のみ教えの喜びを分かち合いたい、
そのために精一杯勤めさせていただく所存です。
今年も共々にお念仏の日暮しをさせていただきましょう。

合掌

 

住職 佐々木 理絵

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