正楽寺日誌 つれづれなるままに 正楽寺日誌 つれづれなるままに

梅雨入り

関東地方も今週いよいよ梅雨入りしました

 

この時期は

暑かったり、涼しかったり

 

皆さまどうぞご自愛のうえお過ごしください

 

 

川崎正楽寺 境内の紫陽花も小ぶりながらキレイに咲きました

 

 

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心と心のふれあいを
粗末にしないで

 一昨年、春の遠足で、私は五年生の子どもについていきました。妙見山という山の

麓の日光院という古いお寺の境内でお昼にさせてもらったのですが、子どもたちが弁当

の包みをほどいたのを見てまわりまわりながら、私は悲しい思いにとりつかれてしまいました。

あちらにもこちらにも、町のおすし屋さんで買った巻ずしを持たせてもらっている子がいるのです。

 子どもたちは毎日、学校の給食をたべているのです。遠足の弁当くらい、いくら忙しくても

めんどうでも、おかあさんが心をこめてつくってやってほしいなと思いました。

間もなく、六年生の修学旅行が行われましたが、旅行の計画をみると「一食弁当持参」

ということになっていました。そこで私は、おかあさんたちに集まってもらい、おねがいしました。

「今度の修学旅行の弁当、もう巻ずしはやめにしてください。おかあさんたちが忙しいのは

よーく知っています。でも、子どもにとっては一生涯の思い出になるたいせつな修学旅行です。

いつもより早く起きてご飯をたいて、しっかり性根をいれて、ギューッと握ったおにぎり

を持たせてください。そして、忙しいのはよーく知っているつもりですが、そのおにぎりのひとつひとつに、

どんな心をこめてくださったか、それを手紙に書いてつけておいてください」

と頼んだのです。

 さて、塚口の郡是の工場でお昼にさせてもらったのですが、子どもたちが弁当の包みを

ほどいてみますと、みんな大きなおにぎりです。私たちも、もちろんおにぎりです。

子どもたちのおにぎりには、おかあさんの手紙がついてます。ふだんはやんちゃをやって

仕方のない六年生の男の子が、そのおかあさんの手紙を、ジーッと涙をにじませながら

読んでいます。私の隣には森本雄二君という子がいましたが、やはり涙をにじませながら

手紙を読んでいます。もうほかのこどもたちがおにぎりにかぶりついても、

まだ一生けんめい手紙を読んでいます。森本君が読み終わった頃には、もうみんな

たべていましたが、別にあわてるでもなく、ていねいにその手紙を折りたたむと、

おまもりのようにたいせつそうに、自分の胸のポケットに納めました。

 子どもたちはみんな、自分の心にふれてくるものを求めています。心と心、いのち

といのちのふれあいを、粗末にしているのが私たちではないでしょうか。

母の日

いつもお世話になっているUさんが

坊守に母の日のカーネーションの花束を

プレゼントしてくださいました。

 

お心遣いに心より感謝です。

 

Uさん ありがとうございます^^

 

 

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みんなちがって みんないい

今日もひたむきに生きるあなたへ

 

晴れの日には晴れの日の美しさ

 

雨の日には雨の日の美しさがあります

 

 

みんなちがって みんないい

 

とは、金子みすゞさんの詩の一節

 

お経の言葉では

 

青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 

(しょうしきしょうこう おうしきおうこう しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう)

 

と 教えていただいています

 

それぞれが

それぞれの個性を尊重しあえる世界でありますよに

 

 

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僧侶の役得

法話を考えるとき
お聖教(しょうぎょう)の言葉を
自分の体験を通して味わいなおしています
 
何度も何度も
自分の生き方を見つめ直す時間をいただいています
 
誰かに
仏さまの話のお取次ぎをさせていただくなんて
おこがましい
 
誰よりも
私が一番
お育てにあずかっている
 
それが僧侶の役得なのかもしれません

 

20210506

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