仏事の心得

次世代に伝えたい事は何ですか?

毎年五月には、川崎・竹の塚両正楽寺にて永代経を勤めさせていただきます。

 

永代経法要とは正楽寺が主催し、ご門徒の皆様とお勤めする総追悼法要です。

 

ご家庭ごとに年忌のご法事を勤めて頂いておりますが、
年忌に当たっていなければ、その年は何もしなくても良い、という訳ではありません。

 

浄土真宗の要は大切な方の尊い生命を縁として、
遺された私達が仏様のお示しくださる生命の世界について聴かせていただくことです。
決して先立たれた方を成仏して欲しいと願って追善供養するものではありません。

 

今が生き辛い、そのような方もいらっしゃるかもしれません。
ご自分の人生について悩まれる方のほうが、今の世の中、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような人生において、生きる希望・勇気・ヒントを貰えるのが仏様の教え、即ち仏教であり、浄土真宗の教えなのです。

 

一方で永代経の意味には
「永代に渡りお経の声(仏様の教え)が、お念仏の道場であるお寺が、代々に続いていきますように」
という願いが込められています。

 

正楽寺は川崎・竹の塚共に興りは昭和初期になります。
時は戦時中、戦火の中を代々に渡り守り抜いてくれたお陰で今の正楽寺があり、皆様とのご縁があります。
歴代住職・寺族をはじめ、代々のご門徒の皆様の支えと想いがあってこその正楽寺なのです。
ここでお念仏の灯火を絶やすこと無く、有縁の皆様と共に次世代へこの素晴らしいみ教えを伝え続けるためにも
正楽寺というお念仏の道場を護っていきたいと考えます。

 

最後にお尋ねします。貴方が次世代へ伝えたい事は何ですか?その事を
考えるきっかけがこの永代経なのかもしれません。

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